読売新聞2010年10月7日朝刊の人生案内より。
50代女性 婚活・就活に疲れた ■相談(東京・K子) 50代前半の女性。いまだに婚活と就活をしています。自分でもまさかの状況です。母親も同じことを考えているでしょう。そう思うとつらいです。 結婚できない理由はないのです。私は美人とは言えませんが、ごく普通の女性。旅行もスポーツも映画も楽しみ、出会いもあってお付き合いしたこともありました。ただ、20代で相手を振ってしまった後、ずっと振られ続けています。負け組になるとは思っていませんでした。一向に結婚相手が見つからない上に就職先もなく絶望的な気持ちです。 父は亡くなり、母も老人と呼ばれる年齢になってしまいました。自分も母もかわいそう。できることをやっていくしかないと思い、開運グッズを買ったり手相を見たり。自己啓発の本やCDを入手し、自分のことを好きになれるように、前向きな言葉を声に出して言ってみたりもしました。なぜこんなにみっともない最低の状態が続くのか。毎日が苦しく、人生に疲れました。何かアドバイスをお願いします。 ■回答(海原純子・心療内科医) 就活と婚活中で人生に疲れたというご相談ですが、経済的な不安が書かれていません。生活に困らない恵まれた環境の中で過ごされてきたのでしょうか。まるで夢見る乙女のようなお手紙です。 あなたに、まずしていただきたいのは、「たら」「れば」をやめることです。結婚したら、結婚すれば幸せになれる訳ではありません。第二に、開運グッズで幸せはやってきません。第三に日常生活の家事や母上の世話などを心を込めてすることです。 かつて、人間の幸せは1年の終わりに前の年より少し進歩しいい人間になったことを感じることだ、と述べた思想家もいます。今からでも、少しずつ本を読んだり勉強したりしてみては。何を読んでいいかわからなければ、古典の名作といわれる文学や歴史をお勧めします。その中の様々な人物の生きざまは、あなたにヒントを与えてくれるはず。そして、そのヒントは、みなそれぞれ自分が探し出すものなのです。 |
・ポイント
「結婚できない理由はないのです」
→えっと、独身ですよね、、、
「ごく普通の女性」
→ではないので今があるのでは、、、
「負け組」
→自分を棚にあげて、自分や自分と同じ状況の人を見下してるようで、、、
「母も老人と呼ばれる年齢に」
→えっと、あなた(50代前半)が立派な老人ですが、、、
「自分も母もかわいそう」
→えっと、お母さん【が】かわいそう、、、
「開運グッズ・手相・自己啓発」
→夢見る夢子ちゃん、、、
「みっともない最低の状態」
→自分を棚にあげて、自分や自分と同じ状況の人を見下してるようで、、、
「毎日が苦しく、人生に疲れました」
→死ねば助かるのに・・・(カイジ)