- サイズが豊富
- カラーが豊富
この2点のみだ。どんな体型の人がユニクロに行っても着られるサイズが必ずある。平均的な体型の人は実感しないと思うが、小さい人、大きい人にとっては重要だ。カラーの趣味は人それぞれだが、それらを満たすカラーバリエーション。つまり、体型やカラーの趣味にかかわらず誰が行っても必ず着られる服が売っている。これが成功の理由である。
しかし、誰でも着られる服を作るには奇抜なデザインではダメ。当たり障りの無いデザインとなる。だからこそ他のどのようなアイテムにも合わせやすいという側面もある。
さて、読売新聞2010年1月12日朝刊に掲載されたファーストリテイリングの柳井正の言葉を紹介しよう。
「ファッションに地域性や文化性はない。」 |
これはまさに前述したユニクロの成功理由を表現している。そもそもデザインとは地域性や文化性の塊である。しかし柳井正は上記のように考え、限りなくフラットなデザインの商品を作り続けて今のユニクロが出来上がった。つまり商売のためにデザイン勝負は降りたのだ。商人としては正しい選択である。
にもかかわらず、最近のユニクロは「お洒落な服」を作ろうとしてデザイン勝負を始めた。職人としては正しい選択である。職人はビジネスに流されずファッションデザインのことだけを考えればいい。商人として成功した柳井正が職人の土俵に上がった。そこでもう一度新聞の言葉を思い出してみよう。
「ファッションに地域性や文化性はない。」 |
これを聞いたユニクロの職人達は、この人のため、この会社のために全力を尽くせるだろうか?世の中のほぼ全てのビジネスは商人と職人のバランスで成り立っている。このバランスが悪いと成功することは難しい。
柳井正がどのようにバランスを取るか。
楽しく見させてもらおう。
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