2010年1月17日日曜日

キャリアパスは誰のもの?

読売新聞2010年1月16日朝刊の一部を抜粋して紹介する。

転職支援サービスのパソナキャリアが、企業内などでの昇進・昇格の道筋や条件などを指す「キャリアパス」について、転職希望者に尋ねたところ、51.7%が「会社はキャリアパスを提示すべきだ」と答えた。 どんな成果を上げ、どんな資格を取れば、次にどんな仕事ができるのかなどの道筋を明確にしてほしい、と大半が考えている実態が明らかになった。

企業が従業員の評価軸としてキャリアパスを設定することは否定しないが、本来キャリアパスとは自分自身で設定するものだ。過去の経験の棚卸をして、現在の能力を客観的に評価して、将来の目標を明確にする。これを従業員本人が会社に提示して共有する。ここで、本人と会社の意向にズレがある場合、というか必ずある。その場合にどうするか。

  1. 会社の意向に沿って頑張り、自分の意向は諦める。
  2. 会社の意向に沿って頑張りながら、自分の意向をアピールし続ける。
  3. 会社の意向に愚痴り続け、自分の意向をアピールし続ける。
  4. 会社の意向を無視し、自分の意向のみを実行する。
  5. ホントはキャリアパスとか興味ねーし、適当にやるッス。

1は結構多いんじゃないかな。
会社にはこういう人が必要だったりします。
定年までしっかり勤め上げるタイプ。

2は面白いですね。
今やるべきことをしっかりやった上で、正当な権利として主張する。
少しずつ会社を変えていくタイプ。良くも悪くも。

3はアレですね。
コンサルタント?に憧れる無能力者に多い。
一緒に仕事はしたくないタイプ。

4は紙一重ですね。
大物かボンクラか。
転職や独立をお勧めします。

5は必要悪ですね。
ある程度の人数が集まるとこのタイプが必ず存在する。
簡単な作業を与えておきましょう。

キャリアパスとはライフプランの一部です。何を考え、何を行い、どのように生きていきたいか。冒頭の記事を読んだだけではどういう思いで回答されたのか、質問の仕方によって誘導された回答は無いのか、などわかりませんが、キャリアパスの提示を会社に求めるということは自分の人生を会社まかせにすることと同義です。それをどう受け止めるかは自由ですが。

最後に一つ。
転職未経験者は今後転職するしないに関わらず、職務経歴書を書いてみてください。今までに何をしてきたか、今何ができるかを可視化してください。「会社」ではなく「社会」がそれにいくらの値段を付けるかを常に意識してみましょう。

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